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「閉経」はこれらの症状の中でも最たるもので、「ああ、そろそろ自分にも終わりが近づいてきたんだ」と人生の有限性を目の前に突き付けられることになります。男性に比べて女性の生き方の選択肢は大きく広がっている分「迷い」も増えたといわれています。
自分は学生のころ何をしたいと夢みていたのか、自分は今まで何のためにこんなに頑張ってきたのか、自分は今の夫と結婚して間違いなかったのか、今の仕事について良かったのか、専業主婦になって良かったといえるのか、子供の育て方は間違っていなかったのか、20年前の中絶は間違っていなかったのか、学生時代の友達とあんな形でけんか別れしてしまったなどなど…、40才前後になると今までの生き方に対する「これで良かったのか」がだんだん出てきます。「一つの選択肢を選ぶということは他をすべて捨てること」「生きるっていうことはひとつひとつ諦めていくこと。今さら迷っても仕方ない」とはいえ、迷うのが人間です。その時その時で十分消化しきれずここまで積み残してきたものを自分の中で整理、統合していくのが40〜50代以降の課題になるようです。この過程で自分にとって何が大切で何が不要なのか、これから自分はどうしたら良いのかが見え、その後の人生を高めていくきっかけになるようです。
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私自身、40代になってミッドライフ・クライシスをひしひしと感じはじめている一人ですが、大切なのは「自分の状態を知ること」につきるのだと思っています。ホルモンの状態を知ることから始まって、今の症状をなんらかの方法で改善する方法があるのかどうかを知ること。自分にどのような選択肢が有るのか無いのか知ること。各選択肢を選んだ場合のメリットデメリットがどのようなものなのかを知ること。あとは「知るためのちょっとの勇気」ではないでしょうか。婦人科の敷居を少しでも低くする目的で当院では各種の婦人科検診コースを準備いたしました。(採血のみのコースもございます。)この結果次第ではホルモン補充療法(HRT)の適応の有無、もしHRTをするとしたらどのような薬をどのように使うのが最も効果的かを個別にご相談にのることができます。「ホルモン剤なんてそんな不自然なものは使いたくない」というあなたはどうぞ、知ることだけで結構です。とにかく自分のことを理解していただきたい。そのように私たちは切望しています。
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「でも、ちょっとだけなら試してみてもいいかもしれない」あなただけにこっそりお教えしましょうか。研究者・製薬業界の方たちの努力のおかげで今はHRTにも、私が研修医のころには考えもつかなかったような実にたくさんの選択肢があります。フローチャートを追ってみてください。自分にぴったりのやり方がみつかるはず。これが私共の考え方です。定年退職した大先輩の女医さんにこの間お会いしたら「何歳になっても人間って迷うのよ。一生が自分探しの旅なのよ。」と話されていましたが、それほど人生の中年期以降の「迷う」作業はきりのない、大変なエネルギーを必要とする作業です。とはいえ、日常の雑事にかまけているうちに時間なんてどんどんたってしまいますよね。でもね、体調の変化をきっかけに一度思いっきり迷ってみませんか?少しだけ楽になれるかもしれませんよ。
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